15

「ウジちゃんは仔実装になりたい?」
「なりたいレフ!オネチャみたいに、はしってみたいレフ…オテテがほしいレフ…」
「…たとえば…仔実装になる途中で、死んじゃうかもしれなくても?」
「… …ウジちゃんはママにオハナシをしてもらったレフ。
まんまるオツキサマのでるヨルに、ウジちゃんはオツキサマからおイトをもらってマユになれるって、ママはいったレフ…
それがウソなら、しんだほうがいいレフ…レフッ…レフ…」

ウジちゃんの言葉を聞いて
ぼくのこころはきまった

16 ぼくは次の日、学校の帰りにこうえんに行った

こうえんの木のかげや、トイレのうらがわを見て、実装石をの家をさがした
すぐにダンボールやビニールがまるまったような、実装石の家を一つ見つけた
ぼくはダンボールのてんじょうをむりやり開いた

「デェ・・・」「テチャ!」
”成体”の実装石一匹と仔実装が一匹、ウジ実装三匹がいた
ぼくを見てこわがっているけど、さわいだりにげたりしない
みんなやせている

ダメだと思ったけど、ウジ実装のフードをめくって、かいちゅうでんとうの光に当てる
3匹しらべたけど、やっぱりこの家のウジ実装はだめだった

ぼくはてんじょうを閉めて、次の家をさがした

次にみつけた家の家族も、やせてげんきがなく、ウジ実装もさがしているウジ実装じゃなかった
17 三つ目の家は、木の葉がかかっていて見えにくくなってた
ぼくはてんじょうをひらいた
成体一匹、仔実装四匹、ウジ実装が一匹いた
たくさんのどんぐりやひからびた食べ物、布きれがつんである

「デッ!!……デェェ…デ、デスデス、デスー、デェデ、デスゥ」
成体が一匹、ぼくにいっしょうけんめい話してくる
仔実装はすごいいきおいで走り回って、泣いている
みんなげんきで、やせてもいない

ぼくはきたいして、仔実装がだいているウジ実装をとりあげた
「テチャァッ!!」
「レフー?」

フードをめくって、かいちゅうでんとうの光に当てる…
でも、このウジ実装もさがしてるウジ実装じゃなかった
18 ウジ実装を返して次の家をさがそうとおもったとき、奥の小さなぼろ布の山から、ウジ実装がはいだしてきた。
「レフー?レフレフ?」
「テチー!」
「デスゥ!!」

なにがおきてるのかわかってないようすのウジ実装を掴んで、光に透かした
そのウジ実装の頭には、光をさえぎるカゲが見えた

みつけた!

「このウジ、借りるね」
「デデェ!?デスデスゥ!!デェデデスゥ!!」
「テチャァァ!!」
ぼくはウジ実装をもって、いそいで家に帰った
19 ぼくがさがしていたのは、仔実装になるウジの中にだけある、”えいようのう”
ウジの形でうまれて、仔実装の形にかわるとき、”えいようのう”の力で手足がのびて髪が生える、って
パソコンで実装石が大好きな大人の人に教えてもらった
これをとってウジちゃんに入れれば、ウジちゃんの体はマユの糸を作りはじめる


ぼくは、ウジ実装を持って家に帰ると、パパの部屋に入った
ここなら、いまは、だれもいない

ママのお酒をに砂糖をとけきれないくらい、たくさん入れたものを作って
ウジ実装になめさせた

「レフ〜…」
おいしそうにどんどんなめる

ぼくはリンガルのスイッチをいれた
「おいしい?」
そう聞きながらウジ実装の服を脱がせた
20 「おいちいレフ、おいちいレフ…」
ウジ実装は服をぬがせても気がついてない。耳の後ろをカッターでつついてみても、わからないみたいだ
ぼくはカッターをウジ実装の耳の後ろにゆっくりさした


「おいちいレフ、おいちいレフ、おいちいレフ、おいちいレフ…」
頭のほねもつきやぶって、5ミリくらいカッターをおしこんでから、横に引いてウジ実装の頭を丸く切った
切れた頭の後ろをとると、つやつやした肌色のマーガリンみたいな”えいようのう”がみえた

それをスプーンを使って、全部もらった

頭の後ろをセロテープでとめて、フードをかぶせて親実装に返してあげた
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